“賢く”暖かく住む家づくり

~極寒の地域でも暖かくエコに暮らせる住まいを求めて~

 小山内建設が目指すのは、日照時間が少なく、厳しい寒さや風雪にさらされる日本の最北地域においても、エネルギーをできるだけ使わずに快適で暖かく暮らすことができる家づくり。そのような家を地域の財産として残すことが、私たちにできる役割だと考えています。

 そのために1棟1棟、設計の打ち合わせから完成・引き渡しまで、お客様の家づくりにかかわるスタッフ全員がお客様とのコミュニケーションを大切にし、性能やデザイン・プラン、建材・設備などすべての面でご満足頂ける提案を常に心がけています。

 『“賢く”暖かく住む』『安全で長生きできる』『いつまでも考え続ける』。この3つのテーマを柱とした家づくりに、小山内建設は日々取り組んでいます。

北方型住宅2020を標準仕様とした家

 ただ暖かく住むのではなく、不要なエネルギー消費も抑えられるエコな家とすることで、“賢く”暖かく住むというのが小山内建設の目指す家づくりです。小山内建設の家は、『北方型住宅2020』と呼ばれる、北海道の気候風土に適した断熱性・気密性の高い住宅の仕様を基本として設計しています。

国の省エネ基準を大幅に上回る性能

 断熱性の指標であるUA値※1は0.23W/(㎡・K)程度と、国が定める省エネ基準UA値0.46W/(㎡・K)を大幅に超える高水準となっています(※1・値が小さいほど高断熱)。また気密性の指標であるC値※2は 0.1~0.5㎠/㎡ 程度と、『北方型住宅2020』の基準である1.0㎠/㎡を優に超えています(※2・値が小さいほど高気密)。この高い断熱性と気密性がバランス良く確保されることによって、快適性・省エネ性に優れた住まいとなります。

暮らしを変えずに暖房費を抑える家

 小山内建設では暖房に灯油を熱源とするセントラルヒーティングを主に採用していますが、年間の暖房灯油消費量を断熱性能の基準別に表した場合、国の省エネ基準仕様で1600ℓ/年と仮定すると、小山内建設の住宅仕様は700ℓ/年程度で、灯油消費量をおおよそ半分程度まで削減できる計算となります。「今まで暮らしていた家と同じ様に住んでいるのに、大幅に暖房費が抑えられる」。それが小山内建設の家です。

さらに“賢く”住む家、『ZEH』

 小山内建設では『ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)』と呼ばれる、高い省エネ性能に太陽光発電等による創エネ性能を組み合わせることで一次エネルギー消費量をゼロにすることを目的とした、よりエコな家づくりにも挑戦しています。少ないエネルギーでより“賢く”快適に住むことが、当たり前になっていく。そんな未来の暮らしも見据えて小山内建設は家づくりを進めています。

風雪と寒さが厳しい地域における住まいの性能の中で、最も大切とされるのが「断熱」と「気密」です。

断熱とは読んで字のごとく、「熱を遮断する」性能のことです。床・壁・天井に施工する断熱材は、外の寒さが室内に入るのを防ぐとともに、室内の熱が外に逃げることを抑える役割があります。省エネルギーで快適な暮らしを創るためには欠かせないものなのです。

一方、気密とは、「家の隙間から空気が出入りすることを遮断する」性能のことです。気密性能が高いほど、隙間を通して外から入ってくる空気が少なくなるため、壁内などに施工した断熱材が性能を十分に発揮できるようになります。

国が定める省エネ基準や北方型住宅2020基準より高いレベルを安定して実現

小山内建設では、高断熱・高気密住宅の技術開発団体である(一社)新木造住宅技術研究協議会に加盟し、Q1.0-X住宅への取り組みを通じ、経験と施工技術を蓄積してきたほか、(一社)北海道ビルダーズ協会の会員として北海道の気候風土に適した性能を有する北方型住宅の建設・普及にも取り組んできました。その成果として、現在では断熱・気密性能ともに国の省エネ基準や、北海道が推進する北方型住宅2020よりも高いレベルを実現しています。

今後の目標として、施工性の向上と優れた製品の採用により、さらなる省エネルギー性能を目指すとともに、再生可能エネルギーを利用した創エネルギー(太陽光発電等)まで視野を拡げたZEH(ゼッチ=ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及を目指しています。

暖房灯油消費量は国の省エネ基準比で4~5割削減

2021年7月に完成した33坪の住宅の断熱・暖房灯油消費量比較表

断熱性能はUA値(外皮平均熱貫流率・W/m2K)という単位で表され、この数値が小さいほど断熱性が高く、逆に数値が大きいほど断熱性が低いことを示します。猿払村や稚内市など宗谷管内のUA値は、国の省エネ基準で0.46W、ZEH基準で0.40W、北方型住宅2020で0.34Wが基準値とされていますが、一般的な住宅の2倍となる210mmの外壁断熱材等を採用することで小山内建設が建てる家は0.30W前後のUA値を達成しています。

年間の暖房灯油消費量を試算すると、国の省エネ基準より4~5割削減できることになり、お客様の家計負担を減らすことはもちろん、CO2の排出量削減にもつながり、地球温暖化防止や国が目指す2050年のカーボンニュートラルへの貢献など環境の維持・保全においても大きな役割を果たすことにもなります。また、万が一の地震など災害によって、冬に暖房が止まってしまった時に、室温の低下を抑えることができるのも、高断熱・高気密の大きなメリットと言えます。

外壁に400mmの断熱を行っている住宅の施工現場

さらにお客様がより高いレベルの快適性・省エネ性を希望する場合には、外壁に300~400mmの厚さの断熱材を施工することも可能。施工する断熱材が厚くなればなるほど、床・壁・天井の表面温度も高くなって、家の中での体感温度が上がるため、暖房の温度設定を低くして快適性を保ちつつ、より省エネになるような住まい方もできるようになってきます。万が一の地震など災害によって、冬に暖房が止まってしまった時に、室温の低下を抑えることができるのも、高断熱・高気密の大きなメリットと言えます。

家の隙間は名刺1枚の大きさよりも小さく

気密シートを隙間なく施工している現場の様子

お客様がより高いレベルの快適性・省エネ性をご希望された場合には、外壁に300~400mmの厚さの断熱材を施工する気密性能はC値(相当隙間面積・cm2/m2)という単位で表され、この数値が小さいほど気密性が高く(隙間が少ない)、逆に大きいほど気密性が低い(隙間が多い)ことを示します。国では省エネ基準等で数値を定めておらず、北方型住宅では2.0cm2以下または1.0cm2以下と定めていますが、小山内建設では0.3cm2前後となっています。これは家全体の隙間が名刺1枚の大きさよりも小さいことを意味しています。

2021年7月竣工の住宅の気密測定結果

小山内建設では、新築・リフォームともに全棟で第3者による気密測定を実施しています。全棟で測定を行うのは、異なる施工方法・施工業者でも、変わらず高い気密性能が確保されているかを正確に確認するためです。気密性能が高ければ構造体の施工や断熱施工などの工程においても、しっかり施工が行われていると判断できるため、気密測定は住宅全体の施工検査の役割も兼ねているのです。

構造体は耐震等級2(倒壊等防止)に適合

構造体は耐震等級2(倒壊等防止)に適合

これからの家は、断熱・気密性能のほかにも、大きな地震から家族の命と財産を守る耐震性や、長期的に機能・品質を維持できる耐久性、容易に配管の更新・構造の点検等ができるメンテナンス性、住まい手が高齢になっても安全・安心な暮らしを送れるバリアフリー性など、さまざまな性能が求められます。

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